"内側から見た富 士 通 「成果主義」の崩壊"(光文社)

愚痴気味暴露系だが、成果主義導入の格好の失敗例がここまで書かれているとよい勉強になる。しかし著者は訴えられたりしないのだろうか?

9万部も売れてるみたいで、いい教材ですな。

1)そうなんや
目標管理制度の落とし穴、裁量労働制という制度のいいとこどり、裁量労働者と非裁量労働者の間での差別

2)やっぱりな
チームで働くのに目標は個人で管理させられる、個人に裁量労働させるおかしさ。
フィードバックのないシステムは崩壊する。
事業部横断的の一律評価のゆがみ(事業別でしょうやっぱり)。
成果主義と聞いて、自分はあがると考えるのは現実的にはすごく勘違いもいいところ。2・6・2で考えれば明らかで結局2割の人しかあがらないのに。(正常に運営されればの話)

3)灰色

個人の成果というものが本当に存在するのか?

なぜ成果主義がモチベーションを高めないのか?

何を基準に従業員の評価を決めればよいのか?

成果主義は根本的に日本人に向かないのか?

降格制度はいいが、復活制度とセットにしないと機能しにくいのでは?

目標 vs 成果⇒成果のみ???

4)本質的には
“生身の人間に対する洞察”つまりあるシステムの導入に際しての組織行動への洞察が足りなかった。庶民の目。

最初の会社でも目標管理シートのようなものを書いていた。何だったんだろう。