「希望格差社会」(筑摩書房)

久々に仕事から離れた本。終日読みふける。悲観的な本。
リスク化と二極化の流れが、人々の希望を奪っているというお話。
ただ、不安は人の意識変革を迫る大きな一つの要素。E・シャインのいう「学習意欲は不安が原動力である」も納得なのだが、不安だけだけど現在を維持することにとどまって、ある方向性をもってどこかに向かうということはできない。どこかに向かうには何を選ばなきゃなんない。そしてまた選ぶというのもまた捨てるということであり、勇気がいるところではある。この本ではリスクの原義は勇気を持って試みることと紹介されている。
「勇気欠落社会」とは言えるのかも。

運に頼る人間の増大?

自らが選択できるということがやはり豊かであること。それは選択することを誰かに委ねるということも含む。ただ選択することを強制させられるのは豊かとは言わない。そんなことが書いてあった。

刈谷氏「学力が低い生徒ほど現状肯定感が強い」?