システム思考

風が吹く → 
砂ぼこりが舞う  → 
砂ぼこりが目に入り、目を悪くする人が増える → 
目が悪くなると三味線を弾く人が増える(江戸時代は目の悪い人
は三味線で生計を立てることが多かったそう) → 
三味線を求める人が多くなると、三味線の皮に使うネコの皮が不足する  → 
ネコをたくさんつかまえるようになる → 
ネコが減る → 
ネズミが増える → 
ネズミが家庭にある桶をかじる → 
桶を買う人が増える→ 
桶屋が儲かる

どう考えても論理的ではないが、それはそれでよいこと。

何か問題があったときに、「あなたが悪い」「あいつが悪い」「世間が悪い」
「あの出来事のせいだ」と、人や個別の事象の責任に帰するのではなくて、「問
題があるのはシステムだ。だから、たとえ人が変わっても、構造が同じなら同じ
問題が起こる」と考える。
人を責めるのではなく、問題をいろいろな要素の絡み合ったシステムの問題とし
て考えます。その構造=システム自体を変えないと、いくら人を取り換えても、
いくら人を非難しても、うまくいかない。

論理とは人が介在した事象が起ったことを説明するのには不向きだ。

ただ、人を説得するには使いやすい道具の一つに過ぎないということだけのことだ。