決まったことは守ってください、という仰天の理屈

一聞、すごく理にかなっているようだ。しかしこれは奴隷に使うには適しているが、そうとは思っていない輩には一時的な面従腹背を強いているだけである。なぜなら、肝心な「誰が」決めて、「誰が」守るのかが全くずれているからである。たいていの場合、「(会社のルールとして)決まったことは(社員の皆さんは)守ってください」だ。これで社員が言うことを聞くのならおめでたい社員に恵まれていると言える。そして決められていないことはやらない社員を増やすことにつながるだけなのだけど。決めた側と守る側の間の溝がルール決定の前に埋められる過程が存在したか?決まったことは十分前もって十分すぎるほど共有する過程が存在したか?この2つがなければ決まったことは、と言われてもである。まあ独裁政治を引くならそれもよしだが。