そうか、誕生日!に能!

お遊び大好きの足利義満を始めとして、室町幕府の歴代将軍に守られたり、いじめられたりしながら、現在の能(幽霊による社会観察をベースにした舞台演劇)を完成させた世阿弥。このおっさんの名は歴史の教科書では学ぶのだが、その名以上に有名な3つの言葉を残している。
①「初心忘るべからず」
②「千秋楽」
③「離見の見」(りけんのけん)
①②は説明するまでもないだろう。しかし、③はあまり有名でないかもしれない。
「舞台を見る観客の視点で自分を見る」という、いわば自分の視点からの幽体離脱。
ちょっと引いて自分を見ることも「夢中の間には」必要なのだと自分を見て猛省する。

最後に、このおっさん、著書「花伝書」で、「花とは観客に感動を与える力」としており、現代で『あの人は花がある』といった場合の意味に通じるているのかもしれない。