地域発展の3つのモデル

今回出張で行った苫小牧市は、高校野球の駒大苫小牧とほっけ貝で有名だ。人口は15万人。そして王子製紙トヨタ自動車という企業を抱える。タクシーのおっちゃんがいうには、もうすぐアイシン精機も進出するそうだ。大容量の製品を運ぶのに港というのは、企業にとっては大きな魅力で、トヨタが苫小牧港を擁するこの小さい町を選んだのも不思議でない。ちなみに、札幌は180万人。

ところで、地域発展モデルには大きく3つある。
①企業を味方に付けるという市町村の税金・雇用発展モデル
②外部から来る観光客にお金を落としてもらうという市町村の天然資源発展モデル
③地域の大学を利用して人を吸収するという市町村の知識発展モデル

日本で確立されていないモデルは言うまでもなく③である。いままで、アメリカ・オースティン市とカナダ・ロンドン市という大学が中心になって地域が発展しているところに住んでみて、③のモデルが日本でうまくいくにはどうすればいいのかと、ふと考えてしまう。もちろん、3つとも折り重なって、相互作用しながらいくのが現実の姿。大学の地位というのはホントに低い。
余談だが、それにしても、日本には大学が多すぎる。