Vietnam Day1

深いブルー一色のVietnam Airlinesに乗り込む。座席が三割しか埋まっていないせいか、いきなり開いている座席を使って横になって寝る人が半径2m以内に3人も現れる。その内2名は女性。奔放だ。そういう国民性なのか?なんにしても未知との遭遇への期待は募る。約5時間半のフライトはさほど長さを感じぬままベトナム南部に位置する同国最大の経済都市Ho Chi Minh City(人口550万人)へTouchdown。
降機して急に襲って来たのは土地特有の異臭ではなく、熱帯独特のジメッーとした熱気。計器上は26度。この歳でメタボリック症候群とは無縁、いやそのせいで肉体からひたたり落ちる汗、汗、汗。長袖を着ているのがばかばかしくなった。ここはどう考えても短パンTシャツ草履の世界。そして、なぜか到着した人向けのDuty Free Shop。これはありなのだろうか?
現地通貨ベトナムVNDに両替。Vietcombankの新聞掲載レートは100JPY=13,400VND。しかし、100JPY=11,758VNDこんなものだろう。で3000円だけ変えたが、計算上は352,740VNDもらえるはずが、実際手にしたのは352,000VND。百の位以下はすべて切り捨てで計算がこの国の慣習。ちなみに機内で読んだベトナムの(多分)代表的な英字新聞Viet Nam Newsによると、2007年9月1日からVND50,000紙幣と VND100,000紙幣は公式貨幣としての流通が止まるとのこと。
そうこうしているうちに空港外へ。モノの押し売りは居ないが、「タクシー、タクシー」の掛け声は凄まじい。そしてタクシーはほとんどがトヨタ車。さっきの新聞に、The Viet Nam Automobile Manufactures Association(VAMA)発表の5月の月間自動車販売(合計5,580台)が載っていた。自動車はUpper-middle classの所有物の位置づけにあるとのこと。
上位5社は以下。Toyota 27% Truong Hai(ローカルのトラックバス・メーカー) 17% Vinaxuki(トラックメーカー)11% Vidamco Ford。SUV+MPVセグメント、商業セグメントと考えると、個人で買うなら圧倒的にトヨタが強い状況。ところで、ベトナムには70万台の自家乗用車台数に対して、モーターバイクは1800万台。5人に1人が所有している計算になる。まさに庶民の足。モーターバイクに乗れないというのはこの街では致命的かもしれない。現地の人に聞けば、18歳から免許が取れ、1週間で200,000VND。

ところで、日本とは比較にならない程、5歳以下ぐらいの小さな子どもが多い。30代以下は約3000万人いるとされる国だけのことはある。年齢別の人口構成比率は、人口の40%近くが25歳以下のインドとよく似ていてきれいなピラミッド型だ。2005年でもこのピラミッド構造は変わらないという前提がこの国の消費市場としてのポテンシャルの大きさを支えている。