治めること=透明性を確保すること

日本の会計基準と世界100カ国以上で利用されている国際会計基準2011年までにほぼ完全に共通化することになり、日本基準を世界的水準に整備する「会計ビッグバン」が総仕上げに。管理や経営、家庭などを治める上で欠かせない「透明性」の確保というのはルールを共有化することで結構進む部分が多いから、これはこれでいい流れ。
じゃあ、なぜ透明であることがいいのか?
それは本質的に人々の不平等感を和らげるから。
組織のガバナンスは、人の持つ不平等感が根源的な原因でほつれ、形骸化し、崩壊に向かう。
これは、人は一般的に、自分が知らないことに対して、自らの知識の組み合わせで、勝手な想像でいい加減な世界を作り出す。
これが人が人に対して持つ不平等感に繋がる。
勝手な想像は創造性の源泉になったりするからいいこともあるので一概に悪いとは言えない。
すべてが透明になることはなくても、ルーティンワークが透明でないことがガバナンスにとっては致命的だ。