ENRON

26歳の時、米国テキサス州のAustinに居た時、テキサス大学オースティン校のビジネススクールに寄贈された煌びやかなディーリング・ルームを見たことがある(そこで学生が実際に株の取引を行う)。誰が寄贈したのかといえば今は亡き、そして当時米国第7位の売上げを誇ったエネルギー会社ENRON。そのドキュメンタリー映画「ENRON」を観た。皆がENRONに騙されたという事以上に、皆がENRONと結託していた?ような印象も受けた。ENRONという史上最大の詐欺会社を描きながら、実はWALL STREETへの批判もしっかり浮き彫り出されている。自分も含め人というものが倫理観を失うのはいとも容易いことを教えてくれる映画。