輸出依存症と円高

日本のGDPの15%(2007年ベース)は輸出から、つまり、ほぼ製造業から生み出されている。そしてこの比率はさらに上昇が見込まれている。一方で、今、1985年プラザ合意以来の「円安」水準にある。世界は別にもう日本の輸出に対して警戒しなくなった。警戒の矛先は中国に向かっているからだ。そういう意味では中国に感謝しなければいけない。ただ、このまま円安が放置されている状態(円高に向かわない状態=往々にして製造業にとってだけ心地よい産業構造)が果たして、どのような形で①外の力で崩されるかの?、はたまた②自ら崩すのか?。①と②では企業行動に与える影響は相当異なる。それとも③Status quo?それが一番まずいのではと思うのだけど。