Inflation

今、ドバイのみならず、アラブ首長国にはお金がジャブジャブしている。そこでここで一番の課題になっているのが、インフレだ。2006年度のUAEインフレ率は9.3%であり、2007年は13%以上が見込まれている。現地の実感としては2桁のインフレ局面に入っていることが濃厚。現在、特にドバイにおいては慢性的な供給不足と投資資金の流入を主な原因として不動産価格と事務所やテナントの賃料の高騰が続いており、ショッピングモールにおいてテナント料を支払う小売業にとっては、コスト上昇要因になっているそうだ。なお、アラブ首長国連邦はドルペッグ制によって通貨価値ディラハムをアメリカ・ドルに連動させているため、最近のドル安傾向を受け、政策金利の切り下げを実施しており、インフレをむしろ過熱させうる状況となっている。日本に生活していて、2桁のインフレを経験した人というのはもうそれほど多数ではない。2桁のインフレが進むなら、手取り収入も2桁以上なければ、実質給与目減りということ。最近ではベトナムのインフレ率2桁台が定着しつつあるとの統計もあった。