「PARIS」
パリは一度しかいったことがない。だから私にとってパリは明らかに日常ではない。
映画で描かれているのは、何も突飛な事が起こらないパリの日常生活。
日常とは、恐らく、既に手にしてしまった世界。
故に手放す時にその存在に気づく。
だからこそ、手放す前に如何にその存在に気づくか。
一方で、使命、目標、方針、計画、こうありたい、こうしたいという欲求、やらなきゃいけないこと、などで詰まった人々の日常は、すべて今まだ手にしていない非日常の世界。
すでにあるはずの日常が見えなくなり、
未だ手にしていないものばかりを見るようになる。
それを成長志向と呼ぶのかもしれない。
少し極論かも。