売上拡大・規模拡大って、至上命題だと思います?

Ken-G3の質問に答えて、
売上拡大は至上命題になると思う。売り上げや規模というのは単純にいうと、商品やサービスが世の中に受け入れられているというわかりやすい目安になる。マーケットシェアが会社の指標になりやすいのも、会社としての自尊心を高める効果がある。そして、その会社で働いている人にとっても、世の中で受け入れられている商品を提供している会社ということになって、社員の自尊心を支えることになったりする“こともある”。また、単純に経営管理上、固定費・変動費を回収しなければということで売り上げ拡大は至上命題になる。

しかしながら、売り上げ拡大は大きな利害関係者のうち、お客だけを考えた場合になる。ここで“利益ある成長(規模拡大)”という考えが入ってくると、株主の立場が入ってくる。売り上げ・規模を拡大しても、利益がないと。。。
静岡時代、結構懇意にしていた経理課長がいっていた。“俺営業できるよ、あんなの簡単な仕事。利益出さなくていいだんもん(当時の営業の値下げ申請の多さを皮肉って)”

そして、社員の立場が入った、質的に“満足ある成長”というのは、まだまだ先のような気がする。究極的にいうと、ある会社で働いている人が、他の人に“この会社はいいから、是非ここで働くことを薦める”と本気で言える会社。

お世話になっているヘッドハントの会社は非公開企業であることもあって社長の信念とか哲学に忠実でいられることが比較的可能である。

でも経営者ならエゴがでてくる。それが量としてのエゴなのか、質としてのエゴなのか。かの社長は、匠的な仕事がしたいというのが伝わってくる。提供しているサービスも、信楽焼をベルトコンベアで流すようなのとは違う。