「クビ!」論。(朝日新聞社)

“あなたを必要としていません”という拒絶はだれにとっても辛い。だれかに必要とされていると実感できることが幸福のボトムラインでもあるから。つきあっていてあるいは結婚していて、いきなりあなたはいりません、というケースも同様である。しかし、実際にそういった拒絶は起こる。ただ、その拒絶にどう対応するかはまったく個人の問題なのも事実。拒絶というのもまた生活の一部というあたりまえなことが、ビジネスにおいて行われているというだけの記述。私もたった一回だけ解雇を通知する立場にたったことがある。つらいものである。最後に、結論としては、失敗に耐性のある個人が少ない社会では解雇というのは定着しないな。