2005年5月より「逆転戦略」の開始

PHS(簡易型携帯電話)最大手のウィルコム(旧DDIポケット)は、一定額を支払えば電話がかけ放題となる音声通話定額制を5月をメドに導入する。月額料金は3000―4000円程度を軸に検討している。携帯電話、PHSを通じて通話定額制は初めてで、一般的な携帯電話料金より3―4割は安くなる見込み。PHSは携帯電話に押され利用者の減少傾向が続いており、ウィルコムは定額制の導入で携帯各社に対抗する。

 電話がかけ放題となるのは同社PHSの利用者同士で、他社の携帯電話や固定電話にかける場合には通話時間に応じて別途料金がかかる。

 現在、携帯電話の利用者は音声通話で1カ月に平均5500円程度を支払っている。PHSはそれよりやや安い4000数百円とみられる。携帯電話同士との比較では3―4割、PHSで比べても頻繁な利用者にとっては月当たりの通信費を2―3割減らせる見込み。