なぜ世界でも最先端の技術をもった家電は利益を出せないのか?

これは社会(消費者)が求める進化のレベルが、日本では高すぎて、しかしそれはまたホントに求められている進化なのか?という疑問もある。なぜ進化は必要なのか?それにこたえられる唯一の答えらしきものは、「便利になるから」だけだ。しかし便利になることで何が得られるのかということに対する明確な答えは実はない。便利になってより世のかなが複雑化していることは間違いのないところであり、眼を酷使する社会環境になってきていることは日本人の長年にわたる視力の低下を見れば明らかである。複雑化すればするほどその複雑性を解消しようとする、また新たな進化のレベル(実は単純化なのだが)が発生する。

なぜロボットが必要なのか?それは恐らく人間のなにか必要とする機能を代替するためだ。産業用ロボットはその例だ。ではなぜ産業用ロボットが必要なのか?効率的な生産体制を実現するためだろう。ではなぜそのような生産体制が必要とされるのか?それはすべて利益という果実を得るためのいくつかあるうちの施策だからだろう。個々で問題になるのは、その行為自体が報いられない。つまり社会(消費者)が認める価格に対しての価値を作り出せない。つまり利益がでないということにある。進化をさせていっても利益がでない。もしかして日本はすごい技術があるからといって進化を進めているのでは?とすればものづくり狂信はやばい。亡きドラッガーは日本の製造業偏重の経済体制に警鐘をならしていたが。

ところで
1年間で30%単価が落ちると、同じ売り上げを上げるためには43%の販売量アップが必要となる。これはあまりにも高すぎる。