京都大学アメフト部監督・水野監督の講演録

アメリカにいた頃、当時名門Texas大学のロングホーンの試合を見ていたことを思いだす。
・私が一番大切にしているのは我(われ)。
・近年私が自我を出さなくなったこと、コーチの意見に耳を傾け選手の自主性に任せようとしたことが京大が弱くなった一因だと反省している
・よって最近はびしびし選手をしごいている。でも厳しい練習の強制と自主性は相反することではない。チームにいることは本人の自主性に基づいている。激しい練習を強いることは自主的にチームにいる選手の後押しである。
・最近の若者が自我をもっていないことを非常に憂いている。何でもかんでも周りから与えてくれる受験教育に慣れきって、「自分が何をしたいのか」を自分でもわかっていない。自我をもったリーダーを育成する教育が今の日本に必要とされている。
・左脳で考えているうちは駄目だ。人間は右脳で動いてこそ本来の力を発揮できる。そのためには限界まで自分を追い込まなくてはいけない。
・決断にはスピードが必要。一番いい選択肢を選ぼうとしてグズグズ考えているようではまだ左脳指向であると言うこと。2番目3番目の選択肢を選んでも構わない。一番悪い選択肢を選ばなければいいのだ。

いい意味での怖い人がいなくなってきている世の中をなにか寂しく感じる。ただのスパルタではいけないが。