何かを見ているときは、別の何かを見ていない

ビジネス上の意思決定を行う際には、「状況認識」を「無意識に」行い、「アクション」を「意識的に」起こす。アクションはあくまで「状況認識」の制約条件の下にあり、「状況認識」がその成否を分けることが多い(アクションをうまくできないということも成否を分けるが)。

「そもそもこの状況認識は正しいのだろうか?実は環境変化がおきていて、自分がそれに気付いていないのではないだろうか?」と自分の認識を四六時中疑うことが状況認識の幅を広げる。そして、「このアクションで本当によいのだろうか?他にもっとよい手があるのに見落としていないか?」とアクションの幅を広げる。

仕事経験上、「状況はもうわかっている」という過信に遭遇することが多い。「問題はわかっている」との過信は禁物だ。何かに精通すればするほど・・・。