命の大切さ

  • 命は繰り返す?

彼らにとって、命はリセット可能な、何回でも繰り返せる、そういう類のものなのか?
ならば、「命の大切さ」という言葉そのものが矛盾に映る、少なくとも彼らには。
また、小学生の知的水準で、リアルな命を知る、ということは無理なのではないのだろうかとも
思ってしまう。

  • 田坂広志氏の慧眼

現在、フリーアドレスのオフィスが増えていますが、これはコスト削減の効果だけでなく、知的生産性という意味でも優れた方式です。なぜなら、こうした大部屋方式は、無意識に偶発的な「知の創発」が起こるからです。例えば、偶然、隣に座った職場の仲間や上司の電話の会話が聞こえてくる。それが無意識に頭に残っており、ふとした瞬間に新たなアイデアに結びつく。

創造的な職場を作るには何が必要でしょうか?

「ビジョンの共有」、「暗黙知の共有」、「人間性の相互理解」の三つが重要だと思っています。
「ビジョンの共有」とは、目的を明確にすることです。「橋のデザインを考えるな、川の渡り方を考えろ」という言葉があります。目的が共有できていないと、橋の細部に関する議論に終始してしまう。しかし、川を渡るのが本来の目的であると気がつけば、橋に限らず、船はどうか、トンネルは掘れないか、歩いて渡れないかという創造的な議論が生まれてきます。

暗黙知の共有」とは、言葉にならない情報を共有することです。あるキーワードを使うとき、その言葉の背景にある文脈や物語などを共有していると想像力が刺激され、創造的な議論が生まれます。また、「人間性の相互理解」も大切。お互いの性格を知っているだけで、言葉の奥にあるニュアンスや思いを感じ取ることができます。それは、たとえ「彼とはウマが合わない」という負の情報でも、それを知っているだけで議論が円滑になります。「ビジョンの共有」、「暗黙知の共有」、「人間性の相互理解」の三つが重要だと思っています。
「ビジョンの共有」とは、目的を明確にすることです。「橋のデザインを考えるな、川の渡り方を考えろ」ということです。