気付きはやはり共有化できない?

こういう本を読むと、読後の清涼感ですべてが自分の中にコピペ(サプリメント)されてしまったように感じるが、実はそんなことはありえないことに、3日後に気付くのが常だ。ただ、自省するところを重点的に7箇所だけ抜粋。

①最近、全自動洗濯機を回す余裕さえない自分に向けて

余裕のないところに、良い発想は生まれない


②専門書はやはりあまり役に立たない

SFからの学び
①良い問いは答えを含んでいる
②変化が起こる前から準備することの大切さ
③より広い視野、長い視点で物事を見通すことの大切さ

③無心で意味を考える、これは難しい。

通説や常識に惑わされず、様々な視点を持ち、事象の「意味」を考えよう。
ヒト社会の事物全てには意味があり、それはヒトの意思によるものだからである。
物事はまずは相手(対象)をただただ無心に見つめることから始めるべきだ。

④これは鱗ね

経営コンサルタントとしてどう人を導くのか。一つだけ見えている点を上げよう。それは「いつプレッシャーをかけるかの見極め」だ。

⑤人とポジショニング

会社を語るには、
その構成要素である人を積み上げて表現するか、
その存在場所である天地(社会や業界)のどこに位置するか(ポジション)で表現するかだ
素早く、その両方をやろう。
そして天地と人の間でその事業体がどんな存在意義(美しさ)があるのかを考えよう。


⑥尊敬とは難しい意味ではなく、単にどこかすごい!と思うところを先に探しておくことだと思う。

異文化コミュニケーション(本文はインターナショナルと記述)とは、異なる者同士の「尊敬」に立脚する。

⑦全くの第三者が頼りになるときがある
無知の知
自分が何は分かっていて、何は分かっていないか、
それを、ちゃんと認識することは、自らの進歩・進化のためには必須の条件だ。
その上で、自分を科学しよう。
第一条、自らのことを第三者に聞く。
第二条、自ら第三者になる。
第三条、行動・思考方法をコンセプト化する。

  • 仕事で受けるもの

コンサルティングのテーマで、
問い合わせが多い、
受けがいい、
言い値になってしまう、
値引圧力が小さいものというものがある、
と個人的に思っている。
もちろん、仕事の中身が重要なことに変わりはない。
それはいつの時代もそうであると思う。

ではそのテーマとは何かというと、
アービトラージの原理が働いている経営課題」
についてのコンサルティング・テーマである。
アービトラージは鞘取り、という意味で、
情報の非対称性
つまり、情報を持っている者と持っていない者の間の
時間差を生かして利ざやを稼ぐという考えである。
そして、ベタに言えば、
「そのテーマよくわからないけど(いやわからないからこそ)必要なんだ」
という取組課題のことである。
具体的に言えば、M&A、グローバル戦略、内部統制、IT、研修の5つがそれに該当する。
自分たちだけでできる、とクライアントが思うようなテーマに関する知見は駄目である。
それはクライアントに価値を提供していることにはならない。
そして、ブームで終わっていくもの、また、海流のように安定的にアービトラージが働いているもの(理論的ににはそんなものは存在しないが、現実的にはある)があるのだと思う。

  • 見えてもね、動かないことには・・・

暗黙知の形式化、というのは、
目に見えない知見をレポートとかにして見えるようにすることが現象面でのお話。
そして、共有化を図って、みんなで真似しましょうが最終的かつ本質的な意図である。
ただ、真似しましょう、の部分、行動はなんとも個人任せになっているのが現状なのかも。
真似る、はすごいスキルというより忍耐がいることだから。