とある雑誌で読んだ2人の一橋大教授

  • 「日米企業の利益率格差」(伊丹敬之氏)

米国企業「利益を生み出す存在」と日本企業「付加価値を生み出す存在」。そして、利益率の格差は、利益観・企業観の違いを反映している、と結論。そう、観方が異なると、そこから導き出される行動も異なる。そして、行動の結果としての結論も異なる。どう見るか、で行動は変わる。つまり、どう観るかを変えなければ、行動も変わらない、ってこと。

35歳までサラリーマンをして、そこから世界で最も引用される知識創造モデルを生み出すまでにいたった知性。「場」という概念を作った人。これまたいろんなところで引き合いに出される経営概念。
エッセンスを一気に言うと、

実践を通じて「個人の暗黙知」が「組織の暗黙知」へと転換される(S)。
暗黙知形式知に変換する(E)
形式知を他の形式知と組み合わせ、体系化された新たな形式知を作り出す(C)
⇒実践を通じて暗黙知としてメンバーに吸収され血肉化されていく(I)

人がやっているのを盗んで、真似て、それを紙に起こしてみる。そのアイデアと別のアイデアが恋愛成就して、またすごい知恵ができて、それを人が実践の中で吸収していく、という。

  • 内田和成氏のブログ

いわく、「顧客とは同じ目線で話をせよ、ただし視座は高く、視野は広く

私が視線を顧客と対等にといっているのは、コンサルタントは放っておくと自分が偉いと勘違いして、本人は意識していなくても顧客を見下す態度が相手に分かってしまうことがある。こうなるとうまくいかない。顧客と長続きする関係を続けたければ、顧客と同じ目線でものを見る、すなわち顧客と同じ感覚で課題を理解する、人々の悩みを感じ取る、実行の困難さに気づくなどが重要である。

相手の悪いところだけが目に付くコンサルタントはどんな理屈を振りかざしても三流。
最後は、相手のよいところを伸ばすことでしか、私の付加価値はない。そう信じたい。