販売価格年間騰落率4割の薄型テレビ市場

昨日、秋葉原で炊飯器購入と携帯電話の新規契約のついでにテレビ売り場を覗いてみて、高品質・低価格の品揃えに驚くばかり。そして今日、「薄型テレビの値下がり加速」、「1インチあたりの価格が3000円強となり、1年前に比べて4割近く安い」との記事。例としては、32型液晶シャープ「アクオス」の昨秋モデルが11万円前後。40型フルハイビジョン液晶ソニー「ブラビア」の昨秋モデルが19万円台。価格コムを見ても同じような状況。
単純な計算がある。「年間4割の価格低下が進む市場では、昨年と同じ売上高を達成するには、昨年比67%の販売量増加が必要」。簡単に言えば、「昨年100台の販売量ならば、今年は167台販売する必要がある」ということ。また、「昨年より20%売上高を伸ばすならば、今年は200台売らなければならない」。では、企業は昨年比「倍」売るために何をするか?大きく2つしか選択肢はない。売る範囲を広げるか、価格を下げるか。ただ、1年で販売網を広げることはそう簡単になせることではない。結果、先行投資型ビジネスの性質上、減価償却費を回収するべく、価格を下げることに。