KSF in the industry とCompetitive Advantage in a companyの関係

KSFは必ずしも自社にとっていい事ではない。あくまで産業自体のお話である。自社がもっているかどうかとは関係のない。例えば、マラソンをするのに、体重100キロでは傘下もできない。一方で、ウェイトリフトをするのに体重50キロでは参加できない。マラソン業界(そんなものはないが)では体重は50キロ、ウェイトリフティング業界では100キロの条件が「土俵に乗る」のに相対的に有利なのだ、ということ。その産業において兎に角やっていって最終的に成功するために必要とされる条件、それがKSF。英訳時に「成功条件」となるから変な誤解を招く。「成功した条件」と「成功するための条件」は違う。あくまで「土俵に乗るため(成功かどうかは競争優位の話)である」。
そして、競争優位は自社のお話。他社より「相対的に勝っているもの」。それがCompetitive Advantage。競争は常に相対。だから、日本市場の外に出た途端にその相対的に勝っていたものが「劣っている」こともある。ゆえに地球市場での競争は困難を極める。最後に、ただ一点だけ確実に言えるのは、「競争優位は産業におけるKSFに常に従属する」ということ。