CEATEC 本当に素晴らしい、でも・・・?

CEATEC視察のため幕張メッセへ。CEATEC自体が全体的に縮小傾向なのでは?と感覚的に思う。まず、ノキアサムスン、フィリップスなど海外セットメーカーを呼べていない。ゲームやモバイルなど他分野のショーへの細分化が進んでいるからだろうか?、CEATECのプレゼンスは落ちている?消費者には理解できない技術の展示場になりつつあるからだろうか?(確かに3年後の普及技術であればそうなのだが)、海外セットメーカーにとっては、もう展示する意義のある場所ではないのかもしれない。まあ、最終的にグローバル市場ベースで見たときの先行投資型事業で問われるのは、「当該製品の世界的普及に伴う投資回収スピードが他社の模倣・市場浸透スピード(それに伴う先行者の相対的劣位)より上回ってればいい」わけなのだけど、後者の方がたいてい速い。それはフォロワーが投入してくる市場セグメントに違いがあることに起因する。また、とにかく「高付加価値」という大義名分のもとに、「下に潜る」製品を出せない(出さない)メーカーのもつ変わらない考え方が根深く関係しているようにみえる。
最終セットでプレゼンスが最も高く、集客していたようにみえたのは、ソニーの「有機ELテレビ」(会場内の展示位置もいいところだった)。画面の厚さは3mmで、11型で20万円。20年以上に渡って「夢のテレビ」と業界でずっと言われてきたものがついに07年12月に市場に出る。あとは、電子ペーパー使用による携帯電話のキーパッド、燃料電池ぐらいが目についた程度。兎に角歩いた半日。