「変態の種子」

仕事柄、必然的に国内需要依存型企業との接点が相対的に多い。その中で常套句なっている人口減という事実は、「企業内部(特に経営層の意識内)に埋め込まれた種子」なのではと思う。それも「企業の変態を迫る種子」。「今すぐではないが、いずれやらないといけない何か」を企業に突きつける種子。今すぐではないから「種子」なのだ。そして、その種子がエイリアンのように母体である企業自体を突き破って、企業を死に体にして出てくるのか、それとも新生児となって新しい命を作り出すのかは、種子の状態である今のうちの企業行動に掛かっている。一部の外国語が話せる人がやっていた海外事業というような時代ではなくなっている。「よくインドとかベトナムとかわからないですけど、やらないとまずいんですよ。」つまるところ、平時においてこれほど「明確な危機感醸成種子」はないように思える。いずれにせよ、人材のタイプやマインドセットなどを中心に確実に企業変態を迫るグローバル事業展開。よきにつけ、あしきにつけ、あと13年だ。