Corporate Pride

The Economist誌「Why Japan lost the mobile-phone wars」という分析記事。
「俺たちは職人だ、これまでもそれでやって来た」という感覚がもたらす良い事態と悪い事態。主原因の4つは以下。
1)多すぎるプレーヤー
多いことが原因ではなく、むしろ「近すぎるプレーヤー」といった方が的確。仮に、世界市場を対象にしたとしても、競合が片道2時間もある範囲内にいれば、近くのプレーヤーが気になる。つまり、同質化への圧力が働く。日本市場で携帯電話を出しているプレーヤーが多くなったのは、2)の理由とも関連する。
2)国内市場にこだわる
これは技術よりむしろ人の問題。英語を話せる、という一面を例としてみても明らかなところ。自分の言葉の通じる市場に目がいくのは、こだわりというよりも自然な動き。そして、より儲かる物よりもより技術的に優れた物を。極めて自然。
3)NIH症候群(Not-Invented Here)
「技術がすごいこと」と「それで何を売って利益が上がること」は、全く次元の異なる論点。職人気質は自らの手で何を生み出したいということか?
4)ハイエンドユーザー
ハイエンドユーザーが先か、より高い技術が先かは議論の分かれるところ。因果関係はともかく相関関係にはある。
さて、これを生かせる業種・製品があるのかということが次の焦点、