Jack Stack

卒業までの残りの授業もあと21コマとなって、カウントダウンが始まった。もう授業について書く機会もそうないので、予定を変更して今日Management Control Systemsという授業であった、ちょっと昔を思い出したケースについて。

“Jack Stack”
弱冠33歳で、MBOで倒産寸前の119人の自動車再生・修理工場を他の従業員と共に買い、社長として立て直してさらにでかくして、はたまたその経営手法(なんか別の言葉ないかな?)を書いた
The Great Game of the Businessは売れに売れ、中小企業にとってのJack Welch状態になっている人のお話。現在56歳。
当時、この兄ちゃんが“数字の背後にある現実を読み取れなくてはならない。これらの数字が本当に意味するものは何か、どんな行為がこれらの数字をもたらしたのか、これらの数字を変えるには何を変えればいいのか、といったことを見ぬく目を持つ必要がある”との考えの下、
オープン・ブック!と言って、社長の給料を含め会計帳簿及び財務諸表に象徴されるすべての経営情報を全社員に公開して、それが理解できるように修理工も含めたすべての社員に会社のお金で教育を受けさせました。
その後の詳しい内容は以下本で。
オープンブック・マネジメント―経営数字の共有がプロフェッショナルを育てる

数字をオープンにすることを躊躇させる理由?
オープンブックを導入してはいけない会社?
オープンブックを導入するデメリット?
なんて考えながら読んでみてもいいかも。

今から約十年前現地合弁工場の社長に毎月ある経営会議で“数字の裏にあるものを読め”と散々罵られ、当時は???の状態でした。MBAは数字の“読み”方はいうまでもなく、仕事も毎日数字。数字。数字。価格も数字。そして数字から現実を読み取ろうとする。しかし、これは普通の話です。
でも、逆に“現実を見て数字をあてる、推測するってことも経営感覚を養う上で大事だ”と教えてくれたのも前出の社長でした。(例:世界まるごとハウマッチ) この作業はなかなか意識しないとできないものです。
最後に、あるうちの学校のマーケティングの教授のお言葉。“この数字ほんとに信じていいの?”