よい質問とよい答え

あと、残りの授業が18コマとなりました。マーケティングの授業で、最後のゲストスピーカーとなる
IntrawestというカナダのWhistlerなどを手がける北米最大のリゾート開発会社の副社長がやってきました。質問時間が40分ぐらい用意され、いつものことなのですが質問の嵐。気になったのはこのスピーカー、学生の質問に対して“Good question”をやたら言う。
質問は出てくるのですが、プレゼンテーションが終わったあとにこそこそっと近づいて質問するのが関の山の私。まだまだ気合が足りません。
ケースのディスカッションも、教授の質問で火蓋が切られ、質問で議論が大きく発展もし、沈んだりもします。Good Questionといわれるのは、合理的な答え(Fair enough)といわれるより快感を感じます。

Whyは質問の王道で、一休さんのどちて坊やがいい例です。Whyを5回繰り返せ!というのはトヨタの生産現場、“Whyだけが私の武器”と言い切る大前研一氏。そして身近にいる、香港に今いる一部の方K氏はよくご存知のAccounting担当ランディー教授は質問の超プロです。何でそんなに簡素で、!な質問できるの?と質問したくなります。ちなみに彼の授業ではその質問をノートに書いて“収穫”としています。さらに人柄も最高です。だから、某マネジメントサイエンス担当教授のようなロボット教授がいてもここでやっていけるのですが。

命令や指示よりも、ある質問をして、相手に気づいてもらうことが相手の納得を得やすい方法というのはよく知られてることなのですが、北京時代の評価面談で試しても効果があった経験もあります。

(副題が嫌いなのですが)質問力の第3章1の“単数形の思考と複数形の思考”だけ試しに立ち読みしてしてみてもいいかも。私の場合、自分の質問の仕方にパターンがあったことに気づかされて“!”状態になりました。(注:読まれた方がそう思う保証は全くないです)

今までは自分が人に質問をする視点でしたが、今度はWhy not?の出番。
“日々、人に質問をしてもらってるでしょうか?”
“質問、特に!の質問してくれる人は近くにいますか?”
“人が質問しまくりあう環境とは?”“その環境はどんな会社に必要でしょうか?必要でないでしょうか?”
などです。質問は尽きないなー。
“経営に正しい答えはない(これは言わずもがな)。正しくすべき質問だけがある”と言い切るマーケティングのバンデンボッシュ教授。7月にまたえらくなります。
“すぐ答えに行かないで、最低3個質問をしてみろ!”と自分に言い聞かせるのは私です。いまだ仕事なし。