The Apprentice(実習生)

水曜は授業がなしです。延期していた話題。毎週欠かさず見ているNBCネットワークのTV番組、The Apprentice-The Ultimate Job Interviewについて。(2年生になってようやくTV番組が見れる余裕はできました)この番組、ちょっと学校でも話題になっており、授業とかで教授がネタにつかったり、学校の集金イベントになったりしています。もう続編も決まってます。

アメリカの不動産開発王ドナルド・トランプ氏がプロデュース、本人も登場。
全米公募で選ばれた16人のビジネスマン・ウーマン(それぞれ8人、20-30代前半)が、NYマンハッタンを舞台にして(トランプタワーに住み込み)、ドナルドランプグループの一会社の“本物の社長”の座を目指して、毎週2チームに別れ、ビジネスで勝負するというのも。
ビジネスの内容は、家を買って改装して転売してどれだけ儲かったとか、航空会社の広告キャンペーンを作成したり、レストランのプラネットハリウッドを1日経営して、どっちが多く利益を上げたか、など毎週まったく違うビジネスで勝負してます。MBAみたいにくどくどと分析をしている時間はありません。この番組でビジネスは1-2日の期間で行われます。
負けたチームのうちメンバー1人は、トランプタワーの取締役室(本物) で”You are fired!”とトランプ氏に宣告され、とことこ家に帰ります。2人のお目付けエグゼクティブがそれぞれのチームがどのように動いているかを見て、トランプ氏に報告します。解雇される1人は、取締役室でのトランプ氏とのやり取り(言い訳、正当化、感情的やり取り)を経て決められます。当初は男女チーム8人づつで勝負していましたか、男チーム4連敗。計4人の男が解雇され、途中から男女ミックスのチームに。いままでのところ6人(男4人、女2人細かいことはサイトに載ってます)が残っています。最終的な勝者は本当に社長になる模様です。

さて言いたいこと1点だけ(いまもう夜遅いので)。人間模様の面白さは実際に番組を見ないと伝わらないので、ここでは述べません。
人(このケースではホワイトカラー高級幹部候補)の採用方法としては、理想型である点(TVとしてのショー的要素を除いて)。現実ではコストの問題上無理なんでしょう。人という事前の段階では、質(しかもこの質は時間が経てば上がりもするし、下がりもする)が不確定な商品を買うわけですから、できるだけ、その人をいろんな角度からみたいのはあまねく人事担当者の考えではないかなーと。購買部よりも高度な購買スキルが必要?なのかも。私も中国人社員の採用を実際しましたが、あんまりちゃんと考えていなかったような気もする。

面接だけだと一個人の思考パターンは確認できるけど、多数の人の中に入ったときの思考パターンは確認しにくい。行動パターンは完全に無理。(Knowing-Doing gapといわれます)。
しかし、この方法は順繰り、チームメンバーの推薦、あるいはトランプ氏の指示で決まる“Project Manager”として、あるときはチームメンバーとしての行動パターンが如実に浮かび上がってきます。
テレビなので、カネはかかってます。かつ、トランプ氏は超超資産家。私のような庶民は
人一人の採用コスト(広告費、面接のための交通費から契約ボーナスまで含め)いったいいくらまでかければいいのか? もちろんゼロ?でもほんとにそうなのか?
最後にWhy not?です。
“面接がもし採用方法として、会社で禁じられて、他の方法を探さなければならないとしたら、どんな方法が一番理想かなー?”(インターンシップもだめです) そしてそれはなぜ?
“会社を面接する方法で理想的なのはなんだろう?”そしてそれはなぜで?
“いま使っている採用方法(現状)がいいと判断できる基準ってなんだろう? 逆にそんなものいるのか?” 私の考えは明日書きます。