4人の教授たち

残りいよいよ一桁の8クラスとなった。
前回1人教授を紹介したので、今日は今受けている授業の教授を一気に紹介。

今日、Logisticsの全24回の授業が幕を閉じた。日本のケースでは、セブンイレブンジャパン、ワールドの2ケースが扱われた。しかし、途中まったく興味深くないケースも2、3あった。(ケースが面白くないと授業もやっぱり。。になります)
担当教授のフレザーは日本に何度も行ったことのある日本好きで、実務界出身の豪快でざっくばらんなおっちゃんである。ビジネス上の関係?そんなもの金があればすぐできる!と中国人学生に向かってにんまりするようなちょっとアカデミックという言葉とは縁遠そうな教授である。前期のサプライチェーンマネジメントに続いて、この教授の授業を取っている。
“20のリース倉庫を持つ売上30億円の食品会社”。たったこれだけの情報からどれだけの損益に関する仮説を引き出して、その会社が直面しうる運営上の問題と機会をあぶりだせるっていうねん?(コンサル口調)しかし、このおっちゃんはいくつもあぶりだしてくれる。(ええっ?それでいいの?ということあるけど)。他の教授達にないアプローチだ。前回でも述べた“現実を見て数字を当てる”ひとつの方法をこのおじさんはやってくれる。
そして、授業が最後の日には先生に対する評価がある。15項目を7段階で評価する。ある基準を2年間連続で下回るとクビである。昨年は2人の教授がそうなった。

2時間目はManagement Control Systems (J&Jのケース。長期雇用のなせる業)
ううううううーーーん。いま一番評価の低い教授です。

3時間目はStrategic Marketing Planning(アポロ13号”を40分見て過ごした。???。)
“人間、あらゆる経験から、何かを学び取ることができる。ビジネスのスキルアップに関しても、ビジネスでの経験からしか学び取れないということはない”とどこかで聞いたのをうる覚えしてますが、こういうわけではないのだろうけど。映画を見て、学習です。
なぜアポロ13号?見たことのあるかたはご存知かも知れませんが、月を目指して打ち上げられたアポロ13号がトラブルに見舞われるが、なんとか無事に帰還するまでを描いたもの。(結論をいってすみません)

テーマは“チームによる実行”。マーケットの機会を1)見つけ、それを2)評価して、3)実現するの3つ目の実行に移す、という点。ぶっちゃけ、もうマーケティングではなく組織行動学(Organizational Behaviorを略してOBと皆呼びます)の世界です。
映画の中、ヒューストンのコントロールセンターとアポロ13号のクルー間で繰り広げられる課題解決に向けての実行を観察して、議論するもの。映画で授業なんて、なんか手をぬかれてるような感じもしますが。楽は楽。しかし、MIT Sloan Management Reviewの2002年論文金賞(つまり1番)を受賞した男の授業ですから辛抱強く聞くことに。ちなみに彼は、この映画を、紙によるケースと対比して“ビデオケース”といってはばかりません。
チームの設計、チームの準備、コミュニケーション、意思決定とここで単語だけ書いても分からないような切り口で、いかにチームを目的遂行に向けて動かすか?などなど議論は進みました。しかし、この状況はめちゃ特殊です。野球、サッカー、アメフトなどなどスポーツはチーム研究の格好の対象になりますが、やはりちがうという感が否めないのは確か。しかし、人がどのように考え、どう動くかという点からすれば学ぶこともあります。それはチームの目的。ルール。手続き。文化。上に立つ人。個人の役割とそのレベル。チーム内競争の程度、意思決定の所在の場によってぜんぜん変わってきます。収穫は長くなるので書きませんが、ほんとにマーケティングの授業?という感覚が残った授業だった。

最後、4時間目はAdvanced Management Accounting“インセンティブ(外から与える動機)はドラッグ”が名言のランディーの授業。弟子入りしたい。。。またまたぜんぜん違う、聞いたこともないような角度からアカウンティングをやってくれました。毎週楽しみな授業ですが、あと2回しかないのが残念。

1日終了へとへと。金曜のDisruptive Innovationまで授業はなく、水木はケース作成に没頭予定。

今日のメモ
2×2 直接間接戦略日々
ロジとISすべてのライン