未来の産業は?前編

たまに一人でひそかにやっていることがある。よって自分以外の人がこのことを知るのははじめてである。ではなぜいまばらすのか?さらしてみるというのもまたこれたのし、という思うようになった。せっかくのメモがわりのブログだし。
“それは未来の産業はどうなっているのだろう?”ということ。決して某研究所とかコンサル会社が膨大なデータをつかってやっている類のモノではないです。物語みたいなものです。(作家崩れ魂!)あくまで、仮説に仮説を重ねているもの。だからガラス細工です。
なぜやってるの?という問いには、ただだから。あと発想やアイデアを作る力を絞りだすため。年取ってくるとどうも硬い、と感じるからである。想像力って分析の前工程の仮説を作るのに大事です。(意外とビジネススクールでは想像力って評価されないと思ってます)

昨年の夏ぐらいからちょっとまめにやっているのが、教育産業とモバイル通信と半導体(これは私のお世話になってきた産業です)。まめといっても新聞読むときの視点だけですが。今回は教育産業、特に日本のハイエンドつまり大学から大学院(6年間)の市場です。
今日4月1日から国立大学が法人化されることや、大学同士の合併、ロースクールの設立ラッシュなどにわかにメディアで見かけることの多かった話題です。また、日本の一連の教育の中で最もボトルネックになっているところ。(つまり機会もあるということ。私もこのボトルネックに加担してました。反省。)さらに、初めて海外の経営大学院に来て、いろんな点を内部から見てきたこと。あと日本で教えた経験もある教授と日本のビジネススクール事情について話をしたことが、今日書くきっかけになってます。
ちなみに、以下は私にとっても卑近なビジネス教育の話題に集中します。

本題に入る前に、ひとつ“布石”。(今日はここでおわります)
米国マサチューセッツ工科大学はとある大手コンサルのお力を拝借して、学部・大学院の使用テキスト、シラバス(授業のスケジュールや細かい内容や評価方法を明示したもの)、ノート、試験内容などをネット上に無償公開するオープンコースウェア構想を今やってます。私のところにもアップデートのメールがやってきます.昨日紹介したMIT Sloan Management Reviewは2年遅れでPreQuestというWEBデータベースでは無償公開されてます。
つまりMITで何をやっているかが基本的に透明になる。全部ネットに乗せるのにあと6年!ぐらいかかるそうです。この構想を知ったのは上海時代のヘラルドトリビューン紙からでした。近くにあるハーバード大とは大きく異なる戦略をもって未来に挑んでます。
人と人が向かい合って議論、交流する場から知の創造が生まれると学長が言ってました。ちなみに学長というより実際“MIT株式会社社長”に限りなく近い存在だと思います。
大学の教育内容を無料で公開して、授業料を正当化できるの?というメディアの意地悪な質問には、自信をもってyesと答えていたのが印象的です。
穿ってみれば、常に買い手のMITだからできる業です。ではなぜお隣の大学とは違うのか?他の大学は?
そして、徐々に公開されていくテキストやノートを見ていても?という部分が多いです。非常に示唆的な、かつ実験的なことをやっているMITのお話が明日のベースです。
日本のビジネス分野における大学・大学院がカネの儲かる産業になる姿と、そこで儲けるために誰がどうするのだろう?という勝手な仮説を明日展開します。

今回の話題に関してだけは“書き込み”期待してます。では

今日のメモ
レントゲン産業
忘却曲線VS学習曲線