MBA Tourとの面談

2年前、私もインタビューのために行ったMBA Fair(まあビジネススクールの合同説明会のようなもの)を主催するMBA Tourという組織を立ち上げ、現在エグゼクティブ・ディレクタのLizという女性が学校を訪問。南米・アジアからの学生から話を聞きたいということで、ペルーと韓国からの学生と出席した。

マーケティングでいうフォーカス・グループのようなもので、いかにMBA Tourを他の競合組織と差別化するか?そのために何が必要かを実際の学生から知恵を拝借しようというものだった。終始質問される立場であった。いかにその組織の存在価値を出すか、新しい収入源を作り出すか?に結びついていくような質問が多かった。

終始にこやかで笑顔の絶えない女性であったが、周到に用意されていた自筆の質問表や3人がコメントすることを彼女が細かくノートに取っている必死さを見て、組織の屋台骨を背負っている人のプレッシャーを感じた。

そんな時、数ヶ月前、ある人にこんなことを言われたのを思い出した。“(仕事という文脈において)知的労働“者”(Knowledge Workers)の生産性ってどうやってはかればいいのかまだわかんないよね?”(関西人ですがなぜか標準語だった。俺?って思った人。そうやあんたやで)売り上げ?コスト削減?仕事のスピード?利益?
ランディのSystems Approach to Managementでも使用されたこんな本もパラパラ読んでみたが、自分の言葉でなかなかたどり着けない状態でいた。今日見えてきた一筋の自分なりの光は、次のようなもの。
仕事という文脈において、難易度順に、

生産性レベル1 新しい、機能するビジネスモデル・商品の創造(例: プライスラインのジェイウォーカー氏) 測定値はつくったかつくっていないか。

生産性レベル2 既存の、機能していないビジネスモデル・商品・組織の修復
測定値は、したかしていないか。

生産性レベル3 既存の、機能しているビジネスモデル、あるいはその一機能の洗練あるいは模倣
測定値は、主観的。ゼロイチではない。利益増やしたとはかここの部類に属する。成果主義なるものはここでの生産性を決めるのにもめている。

もちろんLiz女史は生産性レベル1をまたやろうとしている。

知的労働者の生産性は半分よくやったとか80%伸ばしたではなくて、究極的にはゼロかイチしかないのかもしれない。自分の定義では、まだ私はレベル3でしかない。