大学入試センター試験

「初めて実施された英語のリスニングテストのトラブルが全国で相次いだ。実施前から関係者からその可能性が指摘されていたが、実際にトラブルに遭った受験生は不安を訴え、会場となった大学側は「申し訳ない」と謝った。」

親たちが年収の28%(国民金融公庫調べ)をつぎ込んで協力しても、最後がこういうのでは受験生が悲惨。落ちて他人のせいと考えさせるような戦いは最も嫌だろう。
なんでおんなじ場所で、おんなじ時間にやろうとするのだろう?工場じゃあるまいし。
ある程度幅のある試験期間を決めて、もっと完備された環境で区切ってやればいいのに。

翌日の大学入試センター側の会見で、
「ICプレーヤーの不具合の申し出はゼロだと思っていた。こんなにあるとは」と話した。原因については「わからない」としたうえで、「メーカーの全数チェックや受験生による動作確認を繰り返したのにICプレーヤーの不良が起こり、大変遺憾です。」「(トラブルがあったと)手を挙げた受験生は、すべて再テストにすることを決めていた。性善説に立っている」
前後の発言がわからないが、謝罪はなし、と。(謝罪するだけで「済む」ならすればいいと思うが・・・そうではないだろう)

どんなICプレーヤーなのかわからないが、元家電メーカーに勤めていた経験からいえるのは、全数チェックとは「メーカーの考える正しい手順で動かした時」を試すのであって、50万人もいれば、ICプレーヤーを使ったこともない人もいるし、(たとえ事前確認をしても)違う手順で勝手にいろんなところを押してしまう人もいる。(すべての人間が同じように動くことを想定していてはいかん、と思うのだ。)そこでは全数チェックなんて意味がない。事前チェックというのは、「供給側」が考えている「操作方法」の範囲内でのチェック。まあ運営者としてあまりにも・・・なコメント。500人近くの再受験の受験者がかわいそうなだけです。少なくとも乱されたわけだから。