06年の総括

06年、頭の中にあった問題意識というか独り言を書き留めて置いたがここで書く機会がなかったものに絞って五月雨式に書いて今年は終了。
①グローバリゼーションの正体

②職業
職業上価値を出すために自分に常に問わねばなならない技術的ポイントは以下3点であるような気がする。まず、「それは手段か真の目的か?」。真の目的と道具を間違ってはいけない。食べていくことは必要だが、食べることが真の目的ではない。語学は必要だが、習得が真の目的ではない。真の目的の上に目的は存在しないこと。次に、「定量化と構造化」と「離見の見」。
③流行
毒素を捕まえて排出するデトックス効果の高い野菜での四天王はタマネギ・ネギ・ニラ・ニンニクだそうだ。日本食というものが栄養素構成においても極めて合理性をもった料理を教わった。
④人とシステム
今年後半は、市場調査関連で、人とシステムの関係はどうあるのがいいのかを考え抜いた。その結果。

無数にあるシステムそれ自体を語ることに、いったいどんな意味があるというのか。大切なことは、まずどういう人がいるか把握すること。人の個性を生かす(厳密には人の個性を邪魔しない)システムでなければ意味がないのではないか。システムが人間の上に君臨することは許されないのだ。

という方の結論にほぼ落ち着く。最後のせりふは人間の意地ですな。

⑤ザリガニで始まり、ザリガニにたどり着く。
しかし、最初に見たザリガニと今見ているザリガニは全く違っている。
姿かたちではない。自分の目に違って映るということだ。
それはザリガニ以外をいっぱい見てきたからに違いない。
ザリガニ以外を経なければ、今のザリガニにはたどり着かなかった。
最初から最後までザリガニしか見ていない輩とは違う。
今たどり着いたザリガニが、それまでの「ザリガニ以外」をすべて内包している。

⑥女優Susan Sarandon
「片方がもう一方の人生を完全に実現させてあげようと努力するのが結婚ではなく、2人の人生を同時に実現するのが結婚なのよ」。経営に通じる言葉のような。カギは、個人の自律である。

⑦経営者的視点:海の姿を知るのに海へ行ってはいけない。宇宙へ行くしかないのだ。
海へ行くには車があればいい。宇宙へ行くにはすべてを投げ打つ必要がある。

⑧つたえられないのはなぜか?
どうしても伝えられないものがある。
それは考えたものではない。
考えたものは言葉で伝えられる。
言葉で伝えられないものは、感じたものなのである。
感じたものが人を動かすことが多いからこそ、いつまでたっても暗黙知が存在する理由である。
誰かを愛していることを証明できるか?
できるわけがない。
それは感じるものだからだ。
人は考えただけでは変わらない。考えずとも感じる必要があるのだ。
性格を変えようとしては、何も変わらない。性格はある出来事の結果を経てでしか変わらない。文化を変えるのは最初の問題ではなく、最後の問題なのだ。

⑨感情は勘定になる
変革のプロセスで最大の課題は、行動を変えることだ。そして感情は行動を変える。
実例は他人に影響を与える主な要因ではない。それは唯一の要因である。

⑩全体は、一言で言えなければそれは存在しないに等しい。
要するに、一言で言うと私は何が言いたいのか?

⑪強者と弱者
強者の論理は、やればできる。弱者の論理は、できるようにやる

⑫「戦いを略す」と書いて戦略
Throwing something to focus on something

⑬いい上司とは何なのか?
「トータルの責任は100%、俺が取る。ただ、個々の仕事の責任は自分たちで取れ」
これをいう上司が増えるだけで、どれだけの人が再生するか。

⑭国際的な人々
グローバルな人とは、自分の家の近くの桜の色を忘れない人だ。日本人であることに徹底的に誇りをもつ人なのだろう。外国語のあとに問われるのは、日本人として何を伝えられるかだけなのだろう。

⑮相手を変える
相手を変えようとする時、相手もこっちを変えようとすることを忘れてはならない。相手も貴方と同じ人間であるから。

⑯口にすること
愛を築くのに必要な一番最初の方法は愛していること伝えることだ。
ならもう信頼を築くために必要な一番最初の方法はなにかわかるだろう。

⑰違いと共通点
違いに驚くのはローカル発想。共通点を探すのはグローバル発想。

⑱ボタン
掛け違いはこうして始まる。「言ったじゃないか?聞いてないよ?」もちろん心の中の声だが。

⑲What's your point?
駐在した中国でも、カナダでも、米国でも、そして日本でも長い話は誰も聞かない。

⑳天使と悪魔のサイクル
経営をフロー(インプット-プロセス-アウトプット)で作ると必ず馬鹿をみる。サイクルで見ることです。

スピード
スピードがグルーバルなビジネスでは決定的な要因だ。コストではない。一日の機会損失は何十億円になる。だがそのスピードを測定して管理している会社は少ない。

もうすでに決まっている
「これから3日考えて決めることはもう3日前には決まっている」

胸騒ぎ
胸騒ぎを数字で裏付けること。仮説を数字で裏づけるのではなく。

仕事の優先順位
を皆が決められると思っている。しかし、決めるのは周囲の人間である。

経営とは
「幸せの単位」を決めて、それを一つ一つつぶしていくようなものである。

グローバルに通用する教養
とはワインでもなく、絵画でもなく、欧米歴史でもない。あくまで「自国の歴史と芸術」が土台である。書道、城、水墨画どれでもいい。まず手に触れてみる。自分の国を知らずしてGMとして成長できない。

手で形にしてみよう
質問「経営を両手を使って形にしてみるとどんな風になる?」
もちろん絶対解はない。自分がその形を信じられるかどうかだけだ。

ばらつき
ばらつきを見つめること。平均を見るのはもうやめよう。

存在意義
「貴方の会社は何をする会社ですか?」
「貴方の会社がなくなって困る方は社員以外にいますか?」
「貴方は何をする人ですか?」
「貴方がいなくなってないてくれる人はどれだけいますか?」
この質問の重要性は、世界中同じだ。